□ はい □ いいえ
今まで食べていたフードから、別のフードへ切り替えるには、ゆっくりと時間をかけることが大切です。腸内の環境や細菌のバランスが変化し、おなかの調子が崩れることがあるため、少なくとも1~2週間以上の期間を必要とします。
最初は、今までのフードに新しいフードを1割程度入れ換え、体調を見ながら新しいフードの割合を増やして、フードの切り替えをしましょう。
引用:JKC Gazette10月号
□ はい □ いいえ
体調変化に気付くためにも、定期的に体重を測っておくことが大切です。「なんだか食事をしない……」と心配なときは、まずは体重を測るようにしましょう。体重が減っていれば、食べさせる工夫も必要ですが、体重が減っていないようならもう少し様子を観察してみましょう。
引用:JKC Gazette10月号
活動量が落ちてくる為、高齢犬用フードは低カロリーに設定されています。
一方で、免疫力や消化吸収力の低下や関節トラブルの為にビタミン・ミネラルの強化、グルコサミン・コンドロイチン含有、関節や腎臓・心臓・認知機能の健康維持に役立つと考えられているDHAが配合のものもあります。
食べにくそうにしている場合は、胸くらいの高さのテーブルにしたり、うまく飲み込めずに食事に時間がかかるようになったら、フードをお湯でふやかすなどの工夫をしましょう。
尚、高齢犬は唾液の量が少ない為に、口の中が不衛生になりやすく、口臭も強くなります。
食事後は口腔内を水ですすぎ洗いする、コットンやブラシで歯垢を落とすなど、オーラルケアも行うようにしましょう。
引用:JKC Gazette10月号
愛犬に合った適切なフード分量が分からない場合は定期的に体重を測り、適正体重維持に必要な分量をさぐる必要があるでしょう。
1週間に一度、体重を測り記録しながら、変化がなければ給与量は適切と考えます。
その日の活動量や気温などによっても消費カロリーは異なるので、身体状況を把握しながら増減することが大切です。
肥満犬の場合、食事量を減らす時は食事回数を3~4回に分ける等で空腹感を抑えるようにしましょう。
食欲旺盛でガツガツ食べるので多めに与えて、結局は食べ過ぎている場合もあります。
そんな時は、食器に少しずつ入れて食べ終えたら追加する、ふやかして与える、底がデコボコしていて一度に沢山食べられないようになっている食器を利用するなどの工夫も効果的です。
引用:JKC Gazette10月号
生後約3週齢の離乳期~1歳を過ぎて成長期を終える時期までは、必ずそのライフステージに合った「総合栄養食」と明記されたフードを与え、栄養の過不足にならないようにしましょう。
犬種により、離乳期・幼犬期・成長期に必要な栄養バランスが異なるので、各メーカーのフード適応年齢をよく確認しましょう。
成犬に比べると消化能力は未発達なので、食事を1日3~4回に分けることも必要です。
成長期に栄養バランスを崩した食事を続けると、心身共に影響が出て健康を損ねる恐れがありますので注意しましょう。
引用:JKC Gazette10月号
Q1うちの子は野菜・果物が大好きなので、食事にも入れますし、おやつとしてもあげています。健康に良いので欲しがるだけあげても問題ないですよね?
A野菜や果物は低カロリーでヘルシーだと思っている方も多いと思いますが、果物は糖分が多くカロリーが高めです。野菜についても、量が多いと食物繊維がミネラルの吸収を妨げることがあります。一日の分量は決めておくことが大切です。
Q2子犬を新しい所有者に譲る際、ドッグフードだけでは心配なので、うちではカルシウム粉をつけています。成長期にはカルシウムが必要なので、ドライフードに沢山加えてあげてもらっても問題ないですよね?
Aカルシウムの過剰給与は、成長阻害などの弊害が指摘されています。「総合栄養食」と記載されている子犬用のドッグフードであれば、成長期に必要なカルシウムがきちんと入っていますので、余計なカルシウムは与えないほうがよいでしょう。
Q3ドッグフードだけではかわいそうなので、食事を全部手作りしています。毎日キャベツとささみを茹でて、汁ごと白いご飯に混ぜてあげています。でも塩味はつけていないので大丈夫ですよね?
A手作りの食事では、必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足しがちです。また、毎日同じメニューでは栄養素が偏り、健康状態に悪影響が出ることがあります。さまざまな食材を組み合わせて栄養価のバランスを取ることが大切です。
Q4うちの子は小食で、気まぐれにしか食べません。手を変え品を変え、おやつのジャーキーを多めにあげたり、日替わりのトッピングに肉をゆでてフードにのせてあげたり工夫しています。
A好き嫌いや偏食で本来必要な栄養が十分に取れない状態が続くと、健康状態に大きな影響が出ます。栄養バランスの取れたドッグフードをベースにし、そのうちの10%をおやつに置き換えるようにしましょう。
Q5うちの子は、カリカリのドッグフードも好きでよく食べてくれます。カリカリを食べていれば、歯みがきをしなくても大丈夫、歯石はつきませんよね?
A歯の表面に付着した歯垢は、物理的にこすり取らないと除去できません。カリカリを噛み砕いて触れた部分は歯垢が取れるかもしれませんが、そのほかの部分は歯垢が溜まり続けるので、歯みがきなどの日々のケアが大切です。
引用:JKC Gazette 2018年10月号
いわゆるドッグフードと呼ばれているドライフード(総合栄養食)が栄養バランスの偏りがなくおすすめです。
なるべくドライフードを主食にしましょう。
具合が悪いとき以外に、ごはんを食べないからといって、おやつをあげるのはおすすめいたしません。
「ごはん(主食)を食べなければ、もっと美味しいおやつがもらえる」と学習し、ますます栄養バランスが良い主食を食べなくなってしまいます。
人間で考えると、8歳はワンちゃんの場合は50代、ネコちゃんの場合は40代くらいの年齢です。
ちょっとしたことでも体調を崩してしまう恐れがありますので、できるだけストレスのない環境づくりを目指しましょう。
散歩の量も少しずつ減らし、無駄に走らせたりしないように気を付けてください。
普段のコミュニケーションからも異常がないか、より一層 目を配り、半年に1回は健康診断を受けるようにしてください。